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若手アーティスト賞 2025 受賞者一覧

ArtPress 編集部 2025年12月10日

次世代のアートシーンを牽引する才能を発掘する「若手アーティスト賞 2025」の受賞者が発表された。今年は応募総数1,247作品の中から、大賞1名、優秀賞2名、審査員特別賞2名の計5名が選出された。

審査委員長の柴田敬一氏は「今年は特にインスタレーションとデジタル表現の境界を探る作品が目立った。いずれの受賞作も、空間や身体性への鋭い問いを含んでいる」と総評した。

Grand Prize — 大賞
宮園 遥(みやぞの はるか)
「沈黙の周波数」
電磁波を可視化するサウンドインスタレーション。都市空間に満ちる不可聴の信号を、光と振動で体感させる試みが高く評価された。
Excellence Award — 優秀賞
泡雪 澄(あわゆき すみ)
「不在の輪郭」
空間と記憶をテーマにしたインスタレーション。「かつてそこにあったもの」の痕跡を、光の境界線で浮かび上がらせる構成が独創的と評された。次回作「透明な部屋」の制作も進行中。
Excellence Award — 優秀賞
長嶺 拓真(ながみね たくま)
「反転する地表」
衛星画像と3Dプリンティングを組み合わせた地形彫刻シリーズ。環境変動をミクロな触覚体験に変換する手法が注目を集めた。
Jury Special Prize — 審査員特別賞
藤代 千紗(ふじしろ ちさ)
「あなたのいない部屋の温度」
サーモグラフィと映像を用いたインスタレーション。人が去った直後の空間に残る熱の痕跡を記録し、不在と存在の境界を問う。
Jury Special Prize — 審査員特別賞
黒田 蒼一郎(くろだ そういちろう)
「骨格標本室」
廃校の理科室を舞台にしたサイトスペシフィック作品。朽ちた教材と新たな生命体を並置し、教育と記憶の堆積を可視化した。